エアブラシコーディネーター 株式会社エアテックス

吹き始めも大事だけど・・・ よくある質問

2021年2月5日(金曜日)
テーマ:よくある質問

エアテックス エアブラシアドバイザーこんどう エアテックス エアブラシアドバイザーこんどう

立春をこえると、暖かい日差しを感じるようになりました。エアブラシアドバイザーこんどうです。

ダブルアクションの吹き方って知ってますか?
ボタンを押しながら引くんですよ、知ってますって?そうですね。
じゃあ吹き終わり方、って知っていますか?

正しい吹き終わりができていないと、次の吹付や、先端に絵具が詰まる原因となるかもしれませんよ。
修理で吹付ができなくなった!!と届いたエアブラシの中には、ノズルの絵具つまりというケースが一定数あります。
もちろん操作だけが原因ではないですが、まぁ結構操作ができていないケースがあるんじゃないかなぁと思ったわけです。
きちんと吹き終われていれば固着せず修理にださなくて済んだのに、、お金も時間もかかるし、、、、
というわけでできているようでできていない人が多いダブルアクションの吹き終わり方についてです。

ダブルアクションの吹付原理ですが、

①押す動作によって空気が噴出します。その状態で、②引くことで針が下がり③空気の流れに絵具が吸い出されます。(ベンチュリー効果)

▲いまさら感ありますけが大事

これはまぁ大体の方ができてますし、毎日どこかで解説されているんじゃないでしょうか。

では吹き終わるときですね。
なんかそれとなく指を離せばいいんでしょ、って思っている方多いんじゃないでしょうか。それが要注意ポイント。
引いた状態から指を離すことで、押し、引き、共に戻るのですが、動作距離の都合で、④空気から先にとまってしまいます。
そして⑤空気が止まった状態で引いたニードルが前進することで隙間に溜まった絵具が先端から飛び出してしまうんです。

▲この⑤で先に溜まった絵具が厄介

これを放置すると、

  • 次に吹いたときに先端に溜まった絵具が吹きだしとともに弾けて作品を汚してしまう。
  • ノズル先端で乾燥し、ノズル先端の固着、さらには空気穴を固めてしまう
  • そこからさらに固着した絵具を除去しようとして破損させてしまう

といった原因になります。

ならどうすればいいの?と言われますと簡単です。吹いたときの逆を行きましょう。
④下げた指を前に戻してから⑤指を持ちあげる。それだけです。
それだけで次の吹付もきれいになりますし、洗浄の手間も省けるんですね。

▲きっちりと吹きだしきります。

パシューッ パシューッってそれっぽく吹いているのを見るとスマートに見えるかもしれませんが、何事も終わりが大事。
丁寧な動きが、エアブラシを守り、作品をより綺麗に仕上げます。

ちなみに、その手間を改善したのが、トリガータイプや、エアレバモデルになります。
パッと離しても必ず絵具が先に止まるので先端固着のリスク軽減しますし、吹きつけミスも押さえられます。
やっていることは一緒ですので、お勧めです。エアレバ

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